文献詳細
文献概要
今月の主題 尿路結石 巻頭言
尿路結石症の現状と将来
著者: 郡健二郎1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
ページ範囲:P.235 - P.236
文献購入ページに移動 尿路結石は,食生活の欧米化と関連深い生活習慣病の1つで,近年その発病率は増加の一途をたどっている.2005年の全国疫学調査によると,40年前に比べ約3倍に,この10年間に限っても1.6倍に増えている.男性の7人に1人が一生涯に一度は尿路結石を罹患しており,いまや“尿路結石は国民病”と言っても過言ではない.
このたび,本誌「臨床検査」において,尿路結石をテーマに取り上げていただいた.恐らく初めてのことで大変嬉しく,企画担当をされた伊藤喜久先生をはじめ関係の方々に,心より感謝と敬意を表したい.というのは,わが国の医学界では,国民病になっているにもかかわらず,尿路結石に関心が低いことに常々懸念を抱いていたからである.
このたび,本誌「臨床検査」において,尿路結石をテーマに取り上げていただいた.恐らく初めてのことで大変嬉しく,企画担当をされた伊藤喜久先生をはじめ関係の方々に,心より感謝と敬意を表したい.というのは,わが国の医学界では,国民病になっているにもかかわらず,尿路結石に関心が低いことに常々懸念を抱いていたからである.
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