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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻3号

2012年03月発行

文献概要

今月の主題 尿路結石 総論

全国疫学調査からみた尿路結石症

著者: 井口正典1 安井孝周2 郡健二郎2

所属機関: 1市立貝塚病院泌尿器科 2名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野

ページ範囲:P.243 - P.249

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2005年に実施された尿路結石症の全国疫学調査結果(対象患者:約10万人,個人調査対象患者:約3万人)を報告した.尿路結石症の発生頻度は40年間で約3倍に増加し,男性の7人に1人,女性の15人に1人が一生涯に一度は尿路結石症に罹患する計算になる.好発年齢は男性では40歳代をピークに正規分布がみられ,女性では50歳代以降に急増した.尿路結石症の発生に肥満と遺伝的素因が大きくかかわっていた.尿路結石症は生活習慣病の一病態であると理解し,再発予防策を講じることが重要である.

参考文献

1) Yasui T, Iguchi M, Suzuki S, et al : Prevalence and epidemiological characteristics of urolithiasis in Japan : national trends between 1965 and 2005.Urology 71:209-213,2008
2) 健康・栄養情報研究会編:平成16年国民健康・栄養調査報告,第一出版,p36,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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