文献詳細
文献概要
今月の主題 感染症検査における境界値の取り扱い方 話題
血液培養を適切に実施するための診療報酬点数とは
著者: 柳沢英二1
所属機関: 1株式会社ミロクメディカルラボラトリー
ページ範囲:P.428 - P.432
文献購入ページに移動1.はじめに
微生物が人の細網内皮系(異物を貪食することにより生体の防御に関与している細胞の総称)による除去能力を上回る率で増殖したとき,血流感染症(blood stream infection;BSI)が起きる.感染源としては,血管内挿入デバイス,尿生殖路,気道,腸および腹膜などの頻度が高いと言われている.
臨床的に血液培養検査を推奨する条件として,①38℃以上の発熱,または36℃以下の低体温患者,②白血球増加,特に桿状核球への左方移動を伴う場合,③絶対的な顆粒球減少,④またはこれらの組合わせに合致する場合,血液培養を実施する.
本稿では,検査方法,臨床判断,診療報酬点数について述べる.
微生物が人の細網内皮系(異物を貪食することにより生体の防御に関与している細胞の総称)による除去能力を上回る率で増殖したとき,血流感染症(blood stream infection;BSI)が起きる.感染源としては,血管内挿入デバイス,尿生殖路,気道,腸および腹膜などの頻度が高いと言われている.
臨床的に血液培養検査を推奨する条件として,①38℃以上の発熱,または36℃以下の低体温患者,②白血球増加,特に桿状核球への左方移動を伴う場合,③絶対的な顆粒球減少,④またはこれらの組合わせに合致する場合,血液培養を実施する.
本稿では,検査方法,臨床判断,診療報酬点数について述べる.
参考文献
1) Cockerill FR 3rd, Wilson JW, Vetter EA, et al : Optimal testing parameters for blood cultures. Clin Infect Dis 38:1724-1730,2004
2) 松本哲哉,満田年宏(訳):CUMITECH 血液培養検査ガイドライン,医歯薬出版,pp12-37,2007
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