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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻4号

2012年04月発行

文献概要

今月の主題 感染症検査における境界値の取り扱い方 話題

血液培養を適切に実施するための診療報酬点数とは

著者: 柳沢英二1

所属機関: 1株式会社ミロクメディカルラボラトリー

ページ範囲:P.428 - P.432

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1.はじめに

 微生物が人の細網内皮系(異物を貪食することにより生体の防御に関与している細胞の総称)による除去能力を上回る率で増殖したとき,血流感染症(blood stream infection;BSI)が起きる.感染源としては,血管内挿入デバイス,尿生殖路,気道,腸および腹膜などの頻度が高いと言われている.

 臨床的に血液培養検査を推奨する条件として,①38℃以上の発熱,または36℃以下の低体温患者,②白血球増加,特に桿状核球への左方移動を伴う場合,③絶対的な顆粒球減少,④またはこれらの組合わせに合致する場合,血液培養を実施する.

 本稿では,検査方法,臨床判断,診療報酬点数について述べる.

参考文献

1) Cockerill FR 3rd, Wilson JW, Vetter EA, et al : Optimal testing parameters for blood cultures. Clin Infect Dis 38:1724-1730,2004
2) 松本哲哉,満田年宏(訳):CUMITECH 血液培養検査ガイドライン,医歯薬出版,pp12-37,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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