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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻4号

2012年04月発行

文献概要

研究

陸上長距離選手のコンディション指標の検討

著者: 島寿子1 仲村明2 長門俊介2 鯉川なつえ2 澤木啓祐2 鈴木良雄1 櫻庭景植1

所属機関: 1順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 2順天堂大学スポーツ健康科学部

ページ範囲:P.446 - P.450

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 陸上長距離選手を対象に,血清蛋白と身体組成,血球成分と走行能力との関係を検討した.身体組成は変化が少なかったため明確な結果が得られなかったが,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット値と走行能力(5,000mのベストタイム)との間に有意な相関関係が観察された.スポーツ選手のコンディション管理において,臨床検査的な視点から検討すべき課題は多いと考えられた.

参考文献

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3) 澤木啓祐:箱根駅伝 順天堂大学の挑戦.順天堂医 49:312-316,2003
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9) シスメックス株式会社,社内資料

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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