文献詳細
文献概要
今月の主題 成長と臨床検査値 各論
小児神経・筋疾患の臨床と検査
著者: 泉達郎1
所属機関: 1大分大学小児科・神経小児科
ページ範囲:P.504 - P.513
文献購入ページに移動神経・筋疾患の臨床検査法の進歩は目覚ましく,各種疾患の責任遺伝子,染色体,代謝性疾患における分析化学,神経画像,神経生理学的検査など,広く普及しつつあり,日常診察で利用されることが少なくなく,過剰な検査が先行されることのないように注意が必要である.臨床においては,常に適切な臨床所見の把握と,それに対応した鑑別診断と検査所見の確認が基本である.小児神経・筋疾患では発達障害に関連する主訴より,全身所見,神経学的所見を基に,それに対応した適切な臨床検査を実施し,正確な診断と治療に努めている.
参考文献
1) 泉達郎:神経疾患.標準小児科学,第7版(森川昭廣監),医学書院,pp620-659,2011
2) 泉達郎:脳神経.からだの年齢事典(鈴木隆雄,衛藤隆編,朝倉書店,pp64-73,2008
3) Sekiguchi K, Akiyoshi K, Okazaki N, et al : PLEDs in an infant with congenital protein C deficiency : a case report. Clin Neurophysiol 121:800-801,2010
4) Dubowitz V : The floppy infant. Clinics in Developmental Medicine No.31, Lippincott, Philadelphia,1969
5) 柳澤信夫,柴崎浩:神経生理を学ぶ人のために,医学書院,1990
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