文献詳細
文献概要
シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・5
AACCの動向
著者: 濱﨑直孝1
所属機関: 1長崎国際大学薬学部
ページ範囲:P.543 - P.546
文献購入ページに移動1.はじめに
国際臨床化学連合(International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine;IFCC)など国際的な組織に引き続き,今回は,米国臨床化学会(American Association for Clinical Chemistry;AACC)を紹介する.AACCは1948年,IFCCの4年前に米国の国内学会として設立されている.世界の臨床検査領域に大きな影響を与えているこれらの2つの組織は,ほぼ同じ時期に設立されていることになる.1952年に設立されたIFCC創設にはフランス,オランダ,スカンジナビア,米国が関与したといわれているので1),AACCがIFCC設立に組織としてかかわっていた可能性がある.以来,今日までに,臨床検査医学領域ではもちろんのこと,医学・医療の領域での両組織の貢献は非常に大きいものがある.
IFCCは参加各国の学会から構成される組織,“International Federation”であり,各国から1学会だけがメンバーとして参加でき,個人はメンバーにはなれない.一方,AACCは通常の学会であり,個人会員から構成されている.
“American”Association for Clinical Chemistryの本部は首都ワシントンにあり米国の臨床検査医学に関する学会組織であるが,“国際学会”としている点がいかにも米国的である.AACCの個人会員には国籍を問わず世界中の誰でもなることができ,現在では110か国以上から約9,000人の人々が会員になっている.AACCが“国際学会”と謳っているゆえんでもある.
国際臨床化学連合(International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine;IFCC)など国際的な組織に引き続き,今回は,米国臨床化学会(American Association for Clinical Chemistry;AACC)を紹介する.AACCは1948年,IFCCの4年前に米国の国内学会として設立されている.世界の臨床検査領域に大きな影響を与えているこれらの2つの組織は,ほぼ同じ時期に設立されていることになる.1952年に設立されたIFCC創設にはフランス,オランダ,スカンジナビア,米国が関与したといわれているので1),AACCがIFCC設立に組織としてかかわっていた可能性がある.以来,今日までに,臨床検査医学領域ではもちろんのこと,医学・医療の領域での両組織の貢献は非常に大きいものがある.
IFCCは参加各国の学会から構成される組織,“International Federation”であり,各国から1学会だけがメンバーとして参加でき,個人はメンバーにはなれない.一方,AACCは通常の学会であり,個人会員から構成されている.
“American”Association for Clinical Chemistryの本部は首都ワシントンにあり米国の臨床検査医学に関する学会組織であるが,“国際学会”としている点がいかにも米国的である.AACCの個人会員には国籍を問わず世界中の誰でもなることができ,現在では110か国以上から約9,000人の人々が会員になっている.AACCが“国際学会”と謳っているゆえんでもある.
参考文献
1) Lines J, Heeren J : IFCC Celebrating 50 Years (Sherwood R ed), IFCC, Italy,2002
2) Appleton HD : A New Journal. Clin Chem 1:1-2,1949
掲載誌情報