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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻5号

2012年05月発行

文献概要

編集者への手紙

血清アミノトランスフェラーゼ(AST,ALT)と中性脂肪水解酵素との関連性について

著者: 小林正嗣1

所属機関: 1滋賀県健康づくり財団

ページ範囲:P.560 - P.563

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1.はじめに

 既述1,2)のように,血清アミノトランスフェラーゼ〔アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(aspartate aminotransferase;AST)およびアラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase;ALT)〕の増加は,通常,主にヒトの生存に必須の中性脂肪水解酵素〔肝性トリグリセリドリパーゼ(hepatic triglyceride lipase;HTGL),リポ蛋白リパーゼ(lipoprotein lipase;LPL),アディポーズトリグリセリドリパーゼ(adipose triglyceride lipase;ATGL),およびホルモン感受性リパーゼ(hormone-sensitive lipase;HSL),表1〕などの酵素蛋白の産生に伴うものであることが考えられる.

 本稿では,このことを改めて一仮説として提唱する.

参考文献

1) 小林正嗣,木村隆:ALT優位の血清アミノトランスフェラーゼの肝外組織由来の可能性.臨検 51:112-115,2007
2) 小林正嗣,木村隆:肝炎ウイルス血症における血清アミノトランスフェラーゼ値の上昇の機序について.臨検 51:654-655,2007
3) 小林正嗣:男性群のALTにおいて高値例の頻度が大きいことについて.臨検 38:1099-1100,1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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