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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻7号

2012年07月発行

文献概要

今月の主題 周産期の臨床検査 総論

周産期感染症の診断法―トキソプラズマを中心として

著者: 小島俊行1 鈴木研資1 杉浦由紀子1 小西久也1 森田一輝1 武家尾舞子1 板橋香奈1 中林稔1 髙田恭臣1 中山裕敏1 柿木成子1 中田真木1

所属機関: 1三井記念病院産婦人科

ページ範囲:P.723 - P.729

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母子感染は,妊娠中の初感染時に胎児に重篤な障害を生じることが多い.トキソプラズマの母子感染については,産科特有の初感染時期の診断が非常に困難であったが,最近トキソプラズマIgG抗体のアビディティを測定することで,ある程度初感染時期が推定できるようになった.本稿では,トキソプラズマ諸抗体とアビディティの特性・意義につき概説する.

参考文献

1) 小島俊行:トキソプラズマの母子感染.母子感染(川名尚,小島俊行編),金原出版,pp136-154,2011
2) 小島俊行,菅野素子,中尾美木,他:周産期―母子感染―トキソプラズマ.産科と婦人科 75:1662-1672,2008
3) 小島俊行,佐藤俊則,佐伯えみ,他:トキソプラズマpersistent IgMの2症例.第47回日本感染症学会東日本地方会総会/第45回日本化学療法学会東日本支部総会講演抄録集,88,1998
4) 小島俊行:周産期医療と児の中長期予後―母子感染.日本産科婦人科学会雑誌 53:N285-N290,2001
5) Lappalainen M, Koskela P, Koskiniemi M, et al : Toxoplasmosis acquired during pregnancy : improved serodiagnosis based on avidity of IgG. J Infect Dis 167:691-697,1993
6) Hedman K, Lappalainen M, Seppäiä I, et al : Recent primary toxoplasma infection indicated by a low avidity of specific IgG. J Infect Dis 159:736-740,1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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