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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻7号

2012年07月発行

文献概要

シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・7

JSLMの動向―標準化委員会の活動を通して

著者: 石橋みどり1 小宮山靖23 古田耕4

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部 2ファイザー株式会社臨床統計部 3日本製薬工業協会医薬品評価委員会 4国立がん研究センター中央病院臨床検査部

ページ範囲:P.796 - P.799

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1.はじめに

 本稿の役割は,日本臨床検査医学会(Japanese Society of Laboratory Medicine;JSLM)およびその周辺領域での標準化にかかわる動向を読者に簡潔に提供することにある.具体的には,学会内の一組織としての標準化委員会の活動の紹介を通して上記の情報を提供することになる.最近の標準化委員会の活動は,学生用基準範囲の設定と治験領域における臨床検査の標準化である.活動の成果は,すでに文書1)として報告されており,詳しくはそちらを参照されたい.

参考文献

1) 石橋みどり,小宮山靖,古田耕:治験・臨床試験分野における臨床検査標準化についての検討―日本臨床検査医学会標準化委員会報告―.臨病理 59:978-987,2011
2) 山本慶和,細萱茂実,小沼利光,他:日臨技データ標準化事業:本邦において広く共有できる基準範囲の設定.医学検査 60:31-44,2011
3) 厚生労働省健康局:健康診査における精度管理の在り方.標準的な健診・保健指導プログラム(確定版),2007
4) 若山尚彦,加地弘明,西村洋一郎,他:国内の治験環境:治験依頼者側から見た治験を円滑に行うための課題.臨評価 2009;36:703-716
5) メタボリックシンドローム健診検査技術マニュアル:検査と技術(増刊号),医学書院 35:1062-1085,1141-1153,2007
6) 田中敏章,山下敦,市原清志,他:潜在基準値抽出法による小児臨床検査基準範囲の設定.日小児会誌 112:1117-1132,2008
7) 日本臨床検査標準協議会:標準採血法ガイドライン(GP4-A2),学術広告社,2011
8) The Japan Accreditation Board for Conformity Assessment : Guidance for Quality Assurance on Pre-and Post-examination Phase. JAB RM320-2009, Established on December 1,2009
9) 石井暢(監修):検査値の経時的変動,改訂第3版,エスアールエル,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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