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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻1号

2013年01月発行

文献概要

今月の主題1 臨床検査の展望

病理検査

著者: 土屋眞一1 松原美幸1 大橋隆治1

所属機関: 1日本医科大学付属病院病理部

ページ範囲:P.26 - P.33

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■病理検査には組織・細胞診標本作製にかかわる“病理学的検査”と,これらの標本を顕微鏡を用いて診断する“病理診断”の2つがある.

■2008年の厚生労働省令により,病理検査は「第3部 検体検査」から「第13部 病理検査」として独立した.さらに標榜診療科として“病理診断科”が新しく認定され,診療報酬も標本作製料と病理診断料の2つに分けての算定が可能となってきた.

■現在,病理診断そのものも免疫組織・細胞化学的および分子病理学的手法が欠かせないものとなってきており,加えて液状化検体細胞診や遠隔診断の導入,自動化,病理検査にかかわる資格認定の必要性が叫ばれてきている.

参考文献

1)谷山清己:病理外来のあり方.病理と臨床 26:746-748,2008
2)真鍋俊明:病理組織診断.NEWエッセンシャル病理学,6版(笹野公伸,澤井高志,長村義之,他編),医歯薬出版,pp534-543,2009
3)上原剛:病理医の現状と展望.信州医学雑誌 58:51-55,2010
4)畠榮,三上芳喜,定平吉都,他:細胞診検査への免疫学的手技の応用.病理と臨床20(臨増):69-77,2002
5)佐々木由佳,津田均:分子標的治療と病理.病理と臨床27(臨増):346-354,2009
6)赤松節,姫路由香里,生田直美,他:子宮頸がん検診標本の適否状況と発見病変-Liquid-based cytology法とconventional法の比較.日臨細胞誌 47:420-424,2008
7)澤井高志,野田裕,熊谷一広,他:光ファイバーを用いた動画によるテレパソロジー.癌の臨床 51:699-703,2005
8)湊宏:ワンデイパソロジー.病理と臨床26:1108-1109,2008
9)上野喜三郎:細胞診断の精度管理.病理と臨床20(臨増):136-142,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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