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表紙の裏話
脳の発生メカニズムの解明を目指して
著者: 廣田ゆき1 仲嶋一範1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.4 - P.4
文献購入ページに移動 多細胞システムである脳は,構成要素の細胞がただ集まっているだけでは正常に機能せず,それらが正しく相互の関係(神経回路網)を構築してはじめて,本来の機能を発揮することができる.当研究室では,脳がその複雑な機能を営むための基盤となる機構を明らかにすべく,神経細胞の“移動”に着目して研究を行っている.
ヒトの脳の中で,感情・記憶・学習などの高次機能を司る最も重要な部分が大脳皮質である.大脳皮質を構成する神経細胞は脳の表面に薄く広がり,6層からなる構造を形成している.各層には,それぞれ形態などに共通の特徴をもった神経細胞群が集まるが,この層構造の形成過程で神経細胞の“移動”がみられる.
ヒトの脳の中で,感情・記憶・学習などの高次機能を司る最も重要な部分が大脳皮質である.大脳皮質を構成する神経細胞は脳の表面に薄く広がり,6層からなる構造を形成している.各層には,それぞれ形態などに共通の特徴をもった神経細胞群が集まるが,この層構造の形成過程で神経細胞の“移動”がみられる.
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