icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻10号

2013年10月発行

文献概要

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開

自律神経機能検査

著者: 山元敏正1

所属機関: 1埼玉医科大学神経内科

ページ範囲:P.1105 - P.1112

文献購入ページに移動
■起立試験は血圧を調節する圧受容器反射機能をみる検査で,起立性低血圧の診断に重要である.

■心拍変動のスペクトル解析による低周波(LF)成分は圧受容器反射機能,高周波(HF)成分は心臓副交感神経機能,LF/HFは交感神経の指標とされる.

■交感神経皮膚反応は精神性発汗をみる検査であるが,大脳辺縁系を中心とする認知機能の評価にも有用である.

■定量的軸索反射性発汗試験は皮膚の発汗神経の機能を評価できる検査である.

■MIBG心筋シンチグラフィは心臓交感神経機能を評価できる画像検査である.

参考文献

1)山元敏正:自律神経不全を伴う神経変性疾患.自律神経 48:325-327,2011
2)田村直俊:体位変換試験:head-up tilt試験.自律神経機能検査 第3版(日本自律神経学会編),文光堂,pp92-96,2000
3)中里良彦:定量的軸索反射性発汗試験(QSART).自律神経機能検査 第4版(日本自律神経学会編),文光堂,pp240-242,2007
4)Illigens BM, Gibbons CH:Sweat testing to evaluate autonomic function. Clin Auton Res 19:79-87,2009
5)山元敏正:パーキンソン病と自律神経症状.Medical Practice 30:83-87,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?