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今月の特集2 Clostridium difficile感染症
扉
著者: 岩田敏
所属機関:
ページ範囲:P.1113 - P.1113
文献購入ページに移動 Clostridium difficileは,抗菌薬関連性腸炎や偽膜性腸炎の原因菌として知られています.また,近年は医療関連施設感染の原因菌としても注目されており,病院や高齢者施設などにおける感染防止対策が重要視されています.
本菌の産生する毒素として,従来A毒素(toxin A)とB毒素(toxin B)が知られていましたが,近年,第三の毒素として,C. difficile二元毒素(C. difficile binary toxin)が見つかり,新たな病原因子として注目されています.この二元毒素を産生するともに,高いA毒素,B毒素産生能を有する,027型(PCR ribotype 027)という毒性の強い株の検出が,米国・カナダ・欧州(英国など)・オーストラリアで増えており,集団発生の原因ともなっています.
本菌の産生する毒素として,従来A毒素(toxin A)とB毒素(toxin B)が知られていましたが,近年,第三の毒素として,C. difficile二元毒素(C. difficile binary toxin)が見つかり,新たな病原因子として注目されています.この二元毒素を産生するともに,高いA毒素,B毒素産生能を有する,027型(PCR ribotype 027)という毒性の強い株の検出が,米国・カナダ・欧州(英国など)・オーストラリアで増えており,集団発生の原因ともなっています.
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