文献詳細
文献概要
特集 はじめよう,検査説明 一般検査
1 尿検体を提出し忘れてしまいましたが,室温でどこまで安定性がありますか?
著者: 嶋田勇1
所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.1190 - P.1191
文献購入ページに移動1.尿検体の管理
尿成分の多くは排尿直後から変性あるいは量的変化を起こすため,できる限り速やかに検査を実施することが大切である.やむを得ず,検査まで時間がかかる場合は,各成分の保存に適した方法を選択する.尿検体の保存には保存剤を使用する方法と温度管理による方法がある1).
蓄尿時の保存は,冷暗所(室温)または冷蔵保存が一般的であるが,冷蔵保存で塩類が析出したときは,加温などによって塩類を溶解させてから測定に用いる.
尿成分の多くは排尿直後から変性あるいは量的変化を起こすため,できる限り速やかに検査を実施することが大切である.やむを得ず,検査まで時間がかかる場合は,各成分の保存に適した方法を選択する.尿検体の保存には保存剤を使用する方法と温度管理による方法がある1).
蓄尿時の保存は,冷暗所(室温)または冷蔵保存が一般的であるが,冷蔵保存で塩類が析出したときは,加温などによって塩類を溶解させてから測定に用いる.
参考文献
1)戸松宏明,小寺恵美子,西岡淳二,他:尿検体保存のポイント.検査と技術 38:1047-1052,2010
2)野崎司,木庭敏和,伊藤機一,他:尿保存状態による検体変化.Medical Technology 24:936-940,1996
掲載誌情報