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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 一般検査

5 尿試験紙法(潜血反応)で判定結果のピットフォールとなりやすい,影響因子について教えてください

著者: 野崎司1 浅井さとみ2 宮地勇人2

所属機関: 1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科 2東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学

ページ範囲:P.1198 - P.1199

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1.反応原理

 尿試験紙における潜血反応の原理は,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性を利用している(図1).その活性によって,試験紙に試薬として含まれている過酸化物は,還元型色原体から水素原子を奪い,自らは還元されて安定な酸化物になる.同時に無色であった還元型色原体は,酸化されて有色の酸化型色原体になる1).ヘモグロビンはペルオキシダーゼではないが,ペルオキシダーゼと同様の活性を示すため,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性(偽ペルオキシダーゼ活性)という.

参考文献

1)伊藤機一,野崎司:試験紙法による尿定性・半定量検査.日本臨牀 67:55-92,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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