文献詳細
文献概要
特集 はじめよう,検査説明 一般検査
5 尿試験紙法(潜血反応)で判定結果のピットフォールとなりやすい,影響因子について教えてください
著者: 野崎司1 浅井さとみ2 宮地勇人2
所属機関: 1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科 2東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学
ページ範囲:P.1198 - P.1199
文献購入ページに移動尿試験紙における潜血反応の原理は,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性を利用している(図1).その活性によって,試験紙に試薬として含まれている過酸化物は,還元型色原体から水素原子を奪い,自らは還元されて安定な酸化物になる.同時に無色であった還元型色原体は,酸化されて有色の酸化型色原体になる1).ヘモグロビンはペルオキシダーゼではないが,ペルオキシダーゼと同様の活性を示すため,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性(偽ペルオキシダーゼ活性)という.
参考文献
掲載誌情報