臨床検査57巻11号

2013年10月発行

特集 はじめよう，検査説明

一般検査

17　関節液の採取，保存，鑑別診断の注意点を教えてください

著者： 谷口敦夫¹

所属機関： ¹東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター

ページ範囲：P.1222 - P.1223

文献概要

1．関節液検査の意義

　関節液（滑液）は滑膜血管を流れる血漿由来の濾出液にB型滑膜細胞が産生するヒアルロン酸などの高分子物質が添加されたものである^1，2）．関節に何らかの病変があると関節液の量や組成は変化する．関節液検査は炎症性・非炎症性の区別や，化膿性関節炎・結晶沈着性関節炎の診断に特に有用である．

参考文献

1）横山貴，谷口敦夫：関節液検査．一般検査技術教本，日本臨床衛生検査技師会，pp132-140，2012

2）Brannan SR, Jerrard DA：Synovial fluid analysis. J Emerg Med　30：331-339，2006

3）Denton J：Synovial fluid analysis in the diagnosis of joint disease. Diagnostic histopathology　18：159-168，2012