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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 血液

1 血算・血液像検査検体の適切な提出方法を教えてください

著者: 藤原祝子1

所属機関: 1長野県立須坂病院臨床検査科

ページ範囲:P.1226 - P.1227

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1.血算および血液像の保存安定性(図1,表1)

 一般に,血算は採血後6~8時間以内,血液像は4時間以内の検査実施が推奨されている.それ以上時間がかかる場合は冷蔵保存(4℃)が望ましい1).血球形態は3時間で変化し始め9時間以上では,光顕レベルで明らかな影響が観察されるといわれている.一方,自動分析機を用いた白血球分類では24時間後も影響が少ない2)

 時間経過に伴う代表的な形態変化として白血球の核のクロマチン均一化,空胞変性,クローバー状変化,細胞辺縁の不整化が挙げられる.

参考文献

1)権藤和美:緊急検査における検査項目 4 血液検査 1.血球算定.Medical Technology 37:1495-1508,2009
2)佐藤万里子,石井清,田部陽子,他:採血後の時間経過に伴って出現する破壊細胞が白血球分画に与える影響.日本検査血液学会雑誌 13:304-310,2012
3)三輪史朗,寺村公,高橋郁子:諸種抗凝固剤の血算値に及ぼす影響.臨床病理 15:376-380,1967

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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