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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 血液

9 偽性血小板減少症とはなんですか?その対策にはどのようなものがありますか?

著者: 小池由佳子1

所属機関: 1小平記念東京日立病院内科

ページ範囲:P.1242 - P.1243

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1.偽性血小板減少症とは?

 各メーカーにより設定値は若干異なるが,例えばベックマン・コールター社の自動血球計数器では,血液検体中に含まれる細胞の容積が2~20fLのものを血小板と同定してその数を計測する.そのため,これ以上の容積となる血小板凝集塊や巨大血小板は血小板として認識されず,血小板数が実際より少なく算定される(見掛け上の低値となる)ことがあり,偽性血小板減少症と呼ぶ.

参考文献

1)常名政弘,矢冨裕:メタボリックシンンドローム検診検査技術マニュアル.検査と技術 35(増刊号):1141-1146,2007
2)米山彰子:偽性血小板減少症と真の血小板減少の鑑別.日本臨床 61:569-574,2003
3)櫻井進,折田登志子,松本佶也,他:偽血小板減少者に対する血算・血液像用抗凝固剤―アミノグリコシド系抗生物質添加EDTA・2Kの有用性について.臨床病理 37:555-560,1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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