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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 血液

11 血液像コメントに“大型血小板を認めます”とありましたが,これは異常ですか?

著者: 三ツ橋雄之1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.1246 - P.1247

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1.大型血小板とは

 大型血小板とは正常な血小板よりも大きい血小板であり,正常の血小板が直径2~3μm程度に観察されるのに対して,4μm以上を呈するものである.塗抹標本上では赤血球との比較で大きさを評価し,赤血球の直径の約半分に相当する4μmから赤血球大(約8μm)までのものを大血小板,赤血球サイズを超えるものを巨大血小板(giant platelet)と呼ぶことが多い.

 大血小板や巨大血小板はいくつかの先天性の疾患や後天性の病態で出現することがあり,診断の端緒となることがあるが,健常人でも少数の大血小板や巨大血小板がみられることがあるため,血小板減少の有無,血小板形態の変化,出血などの臨床症状や他の検査値異常の有無などの所見を合わせた総合的な評価が必要である.

参考文献

1)奈良信雄,東克巳,近藤弘,他:臨床検査学講座 第3版 血液検査学,医歯薬出版,2010
2)Bain BJ:Blood Cells:A Practical Guide, 4th ed, Wiley-Blackwell,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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