icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 血液

15 ワルファリン服用患者におけるLAテストの実施方法を教えてください

著者: 内藤澄悦1 家子正裕2

所属機関: 1北海道医療大学病院歯科内科クリニック臨床検査部 2北海道医療大学歯学部内科学講座

ページ範囲:P.1254 - P.1255

文献購入ページに移動
1.ループスアンチコアグラントの定義と測定法

 ループスアンチコアグラント(Lupus anticoagulant;LA)は,リン脂質依存性の凝固検査を用いた抗リン脂質抗体(antiphospholipid antibodies;aPL)の検査法である.LAは“個々の凝固因子活性を阻害することなく,リン脂質依存性の凝固反応を阻害する免疫グロブリン”と定義される.

 LAの測定は国際血栓止血学会標準化委員会(ISTH-SSC)の推奨する方法に従い,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)と希釈ラッセル蛇毒時間(dRVVT)の延長でスクリーニングし,過剰リン脂質の添加により延長した凝固時間が短縮すること,および凝固時間延長が凝固因子欠損や抗凝固薬の混入でないことが確認できた場合にLAと判断する.

参考文献

1)家子正裕,吉田美香,内藤澄悦:抗リン脂質抗体症候群と臨床検査.臨床病理 58:343-351,2010
2)山崎雅英:抗リン脂質抗体症候群の検査と診断.Medical Technology 35:149-160,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?