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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 化学

2 ALPだけが高値でした.原因と解釈の仕方を教えてください

著者: 松下誠1

所属機関: 1埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科検査技術科学専攻

ページ範囲:P.1258 - P.1259

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1.血液型とALP

 血清ALP(alkaline phosphatase)活性の基準範囲は血液型の相違で異なり,BまたはO型で分泌型グループ(出現頻度は35%程度)がそれ以外の血液型グループ(同様に65%程度)に比べ約20%高値となることが知られている.これは,両血液型グループで測定しているALPアイソザイムが異なることに起因し,BまたはO型で分泌型では,肝型,骨型,および小腸型ALPの総和が,またそれ以外の血液型では,肝型と骨型ALPの総和が,それぞれALP活性として測定されているためである(図1).そのため,ALPの単独上昇はBまたはO型で分泌型の人に起こる高小腸型ALP血症に起因する例が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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