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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 化学

3 総CK活性に比べて,CK-MB活性が高値でした.原因と解釈の仕方を教えてください

著者: 金光房江1

所属機関: 1元倉敷中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.1260 - P.1261

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1.血清CK-MB偽高値の原因

 クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)-MBは含有比率が最も高い心筋でも全体の25%前後以下のため(表1),血清でも理論的には同程度である.しかし,免疫阻害法でCK-MBを測定すると25%以上になることがあり,このようなとき,総CK活性に比べてCK-MB活性が高値(偽高値)と判断される.免疫阻害法では阻害抗体を反応させたのち,残存活性を2倍してCK-MB活性とするため,CK-B以外の残存活性から影響を受ける(図1).影響物質にはCK-BB,マクロCK1,ミトコンドリア(mitochondria;Mi)-CK(従来法のみ正誤差を与える)などがあり,これらが異常に増加したときCK-MBは偽高値となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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