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特集 はじめよう,検査説明 化学
3 総CK活性に比べて,CK-MB活性が高値でした.原因と解釈の仕方を教えてください
著者: 金光房江1
所属機関: 1元倉敷中央病院臨床検査科
ページ範囲:P.1260 - P.1261
文献購入ページに移動1.血清CK-MB偽高値の原因
クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)-MBは含有比率が最も高い心筋でも全体の25%前後以下のため(表1),血清でも理論的には同程度である.しかし,免疫阻害法でCK-MBを測定すると25%以上になることがあり,このようなとき,総CK活性に比べてCK-MB活性が高値(偽高値)と判断される.免疫阻害法では阻害抗体を反応させたのち,残存活性を2倍してCK-MB活性とするため,CK-B以外の残存活性から影響を受ける(図1).影響物質にはCK-BB,マクロCK1,ミトコンドリア(mitochondria;Mi)-CK(従来法のみ正誤差を与える)などがあり,これらが異常に増加したときCK-MBは偽高値となる.
クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)-MBは含有比率が最も高い心筋でも全体の25%前後以下のため(表1),血清でも理論的には同程度である.しかし,免疫阻害法でCK-MBを測定すると25%以上になることがあり,このようなとき,総CK活性に比べてCK-MB活性が高値(偽高値)と判断される.免疫阻害法では阻害抗体を反応させたのち,残存活性を2倍してCK-MB活性とするため,CK-B以外の残存活性から影響を受ける(図1).影響物質にはCK-BB,マクロCK1,ミトコンドリア(mitochondria;Mi)-CK(従来法のみ正誤差を与える)などがあり,これらが異常に増加したときCK-MBは偽高値となる.
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