icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 化学

14 糖負荷試験で,血糖,インスリン,Cペプチドを測定しましたが,それぞれの測定値の変動が連動していないようです.原因と解釈の仕方を教えてください

著者: 宮本恭子1 小谷和彦1

所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.1282 - P.1283

文献購入ページに移動
1.インスリンとCペプチド

 インスリンは血糖低下に働く(図1).インスリンとCペプチドは免疫学的方法で測定され,それぞれIRI,CPRと呼ばれる.インスリン自己抗体の存在は測定系に干渉し,IRIは高値となる.インスリン治療者では,IRIを測定しても内因性と外因性のインスリンの区別は難しい(内因性インスリン分泌の評価には血中や尿中Cペプチドの測定が望ましい).CPRについてはプロインスリンとその変換中間体との交差反応も知られているが,最近ではCPRのみをより特異的に測定できるようになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?