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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 免疫

7 リウマトイド因子の定量値の考え方を教えてください

著者: 林伸英1 熊谷俊一2

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院検査部 2神鋼病院膠原病リウマチセンター

ページ範囲:P.1304 - P.1305

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1.リウマトイド因子(RF)

 リウマトイド因子(RF)は関節リウマチ(RA)の診断に欠かせないもので,感度は70~80%であるが,発症初期では50%程度しかない.RA以外の膠原病,慢性炎症性疾患,高齢者においても陽性となり,これらを対照とした特異度は低い(図1).IgGクラスRF(IgG-RF)は感度は高くないが,治療効果の判定にも用いられる.抗ガラクトース欠損IgG抗体(CARF)は感度は高く,早期RAの診断に有用である1)

参考文献

1)林伸英,西村邦宏,熊谷俊一:関節リウマチの新しい検査.臨床病理 56:297-308,2008
2)林伸英,熊谷俊一:関節リウマチ診断における自己抗体検査の標準化.臨床化学 41:127-132,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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