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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 免疫

10 血清中のC3,C4が正常なのに,CH50が低くなるのはなぜですか?

著者: 清宮正徳1 澤部祐司1 野村文夫1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1310 - P.1311

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1.補体は生体防御反応に関与する

 補体は主に肝臓で合成され血中に分泌される蛋白の一群であり,抗体やマクロファージなどの食細胞と共同して生体防御反応を担っている.補体が活性化される経路は,免疫複合体などに結合して活性化される経路(古典的経路,C1→C4→C3),

病原体上で補体が独自に活性化される経路(副経路,C3),および病原体に血液中のレクチンが結合することにより活性化される経路(レクチン経路,C4→C3)の存在が知られている.各経路により活性化されたC3(C3b)はC5を活性化し,以後C6~9が順次結合して膜侵襲複合体を形成し,標的を障害する(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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