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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 感染症

2 血液培養陽性で皮膚常在菌などの菌種が分離された場合,コンタミネーションの可能性はありますか?

著者: 荘司路1

所属機関: 1国立がん研究センター中央病院臨床検査科微生物検査室

ページ範囲:P.1330 - P.1331

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 血液培養検査は,血流感染の起因菌を検出するうえで最も重要な検査に位置付けられており,血液からの検出菌は原則として“起因菌”と判断される.そのため,培養ボトルに血液を入れるまでの過程で外から菌が混入すると,誤った臨床判断を招き,患者に多大な負担を与えかねない.血液培養陽性時,検査室では分離菌が真の起因菌かコンタミネーションかを見極める必要がある.

参考文献

1)松本哲哉,満田年宏(訳):CUMITECH血液培養検査ガイドライン,医歯薬出版,2007
2)満田年宏:血液培養.血流感染症診断のための重要な検査,シスメックス・ビオメリュー株式会社
3)Pien BC, Sundaram P, Raoof N, et al:The clinical and prognostic importance of positive blood cultures in adults. Am J Med 123:819-828,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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