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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 感染症

8 抗酸菌感染症におけるinterferon γ release assayの意義について教えてください

著者: 藤原宏1 長谷川直樹1

所属機関: 1慶應義塾大学病院感染制御センター

ページ範囲:P.1342 - P.1343

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1.interferon γ release assayについて

 結核感染の診断には従来ツベルクリン反応(以下,ツ反)が用いられた.しかしツ反はBCG接種者では陽転化するため,BCG接種を行うわが国では,結核感染の有無をツ反で判定することは困難であり,その他にも接種・判定技術の問題,非結核性抗酸菌症で陽転化するなどの問題がある.

 そこで開発されたものがIGRA(interferon γ releasing assay)である.IGRAにはQuantiFERONⓇ(クォンティフェロン:QFT,Qiagen社製,オランダ)とT-SPOTⓇ.TB(T-SPOT,Oxford Immunotec社製,英国)があり,わが国には両法ともに導入されている.IGRAの最大の利点は,BCG接種の影響をうけないことである.両者の感度・特異度には差があるが,その詳細は成書に譲り,IGRAの意義について,接触者健診,活動性結核の補助診断,結核発病ハイリスク者の評価にわけて記載する.

参考文献

1)大森正子:結核既感染者数の推計,疫学情報センター,2009(http://www.jata.or.jp/rit/ekigaku/index.php/download_file/-/view/961/kekkakukansen.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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