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特集 はじめよう,検査説明 感染症
14 黄色ブドウ球菌や肺炎球菌と,大腸菌のような腸内細菌科や緑膿菌では,薬剤感受性検査の対象となる抗菌薬が異なるのはなぜですか?
著者: 三澤成毅1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部
ページ範囲:P.1354 - P.1355
文献購入ページに移動1.薬剤感受性検査に用いる抗菌薬の選択
薬剤感受性検査の目的は,抗菌薬治療ガイドのための情報提供である.検査用抗菌薬の選択では,①in vitroでの抗菌力,②感染臓器,③治療への推奨度,④体内動態および副作用,⑤保険適用などが加味される.特に①~③は菌種や菌群で相違があり,検査薬選択の重要な因子である.以下,①と②を中心に選択のポイントを解説する.
薬剤感受性検査の目的は,抗菌薬治療ガイドのための情報提供である.検査用抗菌薬の選択では,①in vitroでの抗菌力,②感染臓器,③治療への推奨度,④体内動態および副作用,⑤保険適用などが加味される.特に①~③は菌種や菌群で相違があり,検査薬選択の重要な因子である.以下,①と②を中心に選択のポイントを解説する.
参考文献
1)日本感染症学会(編):総論 Ⅳ.化学療法,A.化学療法の基礎,2抗菌スペクトラム.感染症専門医テキスト 第Ⅰ部 解説編,南江堂,pp204-207,2011
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