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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 感染症

16 コアグラーゼ陰性ブドウ球菌の薬剤感受性検査で,オキサシリン(MPIPC)が耐性(R)という報告が返ってきました.この菌にセファゾリンは効きますか?

著者: 佐藤智明1

所属機関: 1山形大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1358 - P.1359

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1.メチシリン耐性ブドウ球菌の検出

 Staphylococcus属はS. aureus(黄色ブドウ球菌)とcoagulase negative Staphylococcus spp.(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)に大別され,その中のメチシリン耐性菌がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA),メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(methicillin-resistant coagulase-negative Staphylococci;MRCNS)である.メチシリン耐性ブドウ球菌の検出方法は,①薬剤感受性検査,②ラテックス凝集法によるPBP2’(penicillin-binding protein 2’)の検出,③PCR(polymerase chain reaction)法によるmecA遺伝子の検出があるが,日常検査では薬剤感受性検査結果より判定している検査室が多い.

参考文献

1)日本臨床微生物学会(監):抗菌薬感受性検査のための標準法 第23版,日本臨床検査標準協議会,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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