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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 病理・細胞診

2 子宮内膜細胞診もLBC法で可能ですか?

著者: 則松良明1

所属機関: 1愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科

ページ範囲:P.1364 - P.1365

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1.LBC法の利点

 液状検体細胞診(Liquid-based cytology;LBC)法は採取した細胞を保存液(固定液)中に回収し,その回収率を高め,後に塗抹することで乾燥を防ぎ,サンプリングエラーによる不適正標本の減少が可能である.また,限定された範囲内に重積の少ない均等な細胞塗抹が可能となる.それにより,ガラスに採取器具で直接,細胞を塗抹する従来法で問題となっていた血液や炎症細胞の被覆による異型細胞の見落としなどのスクリーニングエラーの防止も可能である.

参考文献

1)則松良明:無排卵周期に伴うendometrial glandular and stromal breakdownの細胞像 ─従来法とLBC法の比較─.日臨細胞誌 52:77-86,2013
2)則松良明:子宮体癌での液状化検体細胞診3方法における細胞像の比較.医学検査 62:381-388,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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