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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 生理機能

3 Gaenslerの1秒率とTiffeneauの1秒率の違いを教えてください

著者: 田村東子1

所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査部

ページ範囲:P.1392 - P.1393

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1.Gaenslerの1秒率とTiffeneauの1秒率

 スパイロメトリーで行われる努力性呼出の検査は,ティフノー・テストと呼ばれることがある.これは努力性呼気曲線の解析についてTiffeneau(フランス)が最初に報告したことによるが,ほぼ同時期にGaensler(アメリカ)も同様のことを報告している.この両者には若干の違いがあり,それが1秒率の定義である.

 努力性呼出の検査において,呼出を始めてから1秒間に最大に吐き出すことのできる気量を1秒量(forced expiratory volume;FEV1)といい,1秒量が肺活量(vital capacity;VC)の何%になるかを表すのが1秒率である.この1秒率の計算にVCを使ったものをTiffeneauの1秒率,努力性肺活量(forced vital capacity;FVC)を使ったものをGaenslerの1秒率という(図1).

参考文献

1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン─スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力,メディカルレビュー社,2004
2)安倍紀一郎,森田敏子:関連図で理解する呼吸機能学と呼吸器疾患のしくみ─病態生理,疾患,症状,検査のつながりがわかる,日総研出版,pp162-165,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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