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特集 はじめよう,検査説明 生理機能
4 スパイロメトリーの結果は患者の最大努力に依存しますが,努力性肺活量の場合,十分な努力がなされているか否かは,どのように判断しているのですか?
著者: 池田勇一1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1394 - P.1395
文献購入ページに移動1.なぜ最大努力が必要か
スパイロメトリー検査には,肺活量(VC)と努力性肺活量(FVC)がある.どちらの検査も患者の十分な検査への理解と協力が不可欠である.また,検査者も検査の理解と経験(掛け声のタイミングや結果の理解)がないと,患者の最大努力を引き出し,結果を的確に判断することができない.特にFVCでは,フローボリューム曲線のパターンから気管支の状態を推測することも可能となる.したがって,検査者はできる限り少ない回数で,最大努力の結果と,疾患による異常パターン(図1a)とを判断することが重要である.
スパイロメトリー検査には,肺活量(VC)と努力性肺活量(FVC)がある.どちらの検査も患者の十分な検査への理解と協力が不可欠である.また,検査者も検査の理解と経験(掛け声のタイミングや結果の理解)がないと,患者の最大努力を引き出し,結果を的確に判断することができない.特にFVCでは,フローボリューム曲線のパターンから気管支の状態を推測することも可能となる.したがって,検査者はできる限り少ない回数で,最大努力の結果と,疾患による異常パターン(図1a)とを判断することが重要である.
参考文献
1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会:呼吸機能検査ガイドライン─スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力─,メディカルレビュー社,2004
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