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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 生理機能

4 スパイロメトリーの結果は患者の最大努力に依存しますが,努力性肺活量の場合,十分な努力がなされているか否かは,どのように判断しているのですか?

著者: 池田勇一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1394 - P.1395

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1.なぜ最大努力が必要か

 スパイロメトリー検査には,肺活量(VC)と努力性肺活量(FVC)がある.どちらの検査も患者の十分な検査への理解と協力が不可欠である.また,検査者も検査の理解と経験(掛け声のタイミングや結果の理解)がないと,患者の最大努力を引き出し,結果を的確に判断することができない.特にFVCでは,フローボリューム曲線のパターンから気管支の状態を推測することも可能となる.したがって,検査者はできる限り少ない回数で,最大努力の結果と,疾患による異常パターン(図1a)とを判断することが重要である.

参考文献

1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会:呼吸機能検査ガイドライン─スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力─,メディカルレビュー社,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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