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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 生理機能

6 末梢神経伝導検査のオーダー時に注意すべき点について教えてください

著者: 髙橋修1

所属機関: 1市川市リハビリテーション病院臨床検査科

ページ範囲:P.1398 - P.1399

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1.神経伝導検査

 末梢神経の伝導状態を電気生理学的に評価することにより,その病態生理学的な背景を推定し,臨床診断の一助とする.具体的には,末梢神経に経皮的電気刺激を加え,目的とする神経線維を興奮させることによって神経や筋から誘発される活動電位を記録する.評価目的としては,①末梢神経障害の有無,②病態鑑別,③病変の分布状態の把握,④重症度と機能予後の推定の4点に集約される.

 疾患や病態によって多くの神経検査を行う必要があり,いわゆるルーティンの手技では成り立たないことがある.そのため,確実な解剖および神経生理学的知識や検査技術の習得などが求められる.また,電気刺激による侵襲性があるため,インフォームド・コンセントをしっかりと確認し,被検者の協力を得ることが不可欠である.したがって,神経伝導検査のオーダーは検査神経を絞り込んだ指示で,限られた時間内に検査を終了できることが理想である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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