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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 はじめよう,検査説明 その他

9 外部精度管理について教えてください

著者: 細萱茂実1

所属機関: 1東京工科大学医療保健学部臨床検査学科設置準備室

ページ範囲:P.1426 - P.1427

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1.内部精度管理と外部精度評価

 臨床検査データの信頼性を保証する手段の体系がクオリティマネジメントシステム(quality management system;QMS)である.特に,施設内の測定値を管理する内部精度管理(internal quality control;IQC)と,施設間差を評価・管理する外部精度評価(external quality assessment;EQA)は,信頼性保証に不可欠な要求要件である(表1).IQCは施設内で患者データの経時的変化の観察を保証し,EQAは基準範囲や病態識別値を全国で共用可能なことを保証する1)

 EQAは,検査室の認定・認証を主とする技能試験(proficiency testing;PT),また外部精度管理などとも呼ばれる.EQAのための施設間精度調査は,外部精度管理調査(またはコントロール・サーベイ),外部精度評価スキーム(external quality assessment scheme;EQAS),外部精度保証プログラム(external quality assurance program;EQAP)などと呼ばれる.

参考文献

1)細萱茂実:精度管理学.医療と検査機器・試薬 32:505-516,2009
2)日本臨床検査標準協議会:外部精度評価(EQA)標準化のためのガイドライン JCCLS GP2-P1.日本臨床検査標準協議会 15:137-151,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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