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今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
細胞診断の精度管理
著者: 土屋眞一12 山口倫3 前田一郎4 越川卓5 川本雅司6 大橋隆治2 増田しのぶ7
所属機関: 1社会医療法人栗山会飯田病院病理診断科 2日本医科大学付属病院病理部 3久留米大学医学部医療センター臨床検査科 4聖マリアンナ医科大学病理診断学教室 5愛知県立大学看護学部 6帝京大学医学部附属溝口病院臨床病理部 7日本大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.1554 - P.1559
文献購入ページに移動■医療に関連する裁判ではガイドライン遵守は当然のことであるが,真の診断精度を国民はじめ司法側に明らかにし,診断にはおのずから限界が存在するという事実を医療側にも認識させる必要がある.
■鑑定人の陳述は裁判の判決を左右する重要な要素であるため,病理診断が関与する係争には“初期状態”での鑑定方式採用が望まれる.
■新しい試みである「悪性の危険度(悪性が含まれる危険性)」を各判定区分から知ることは患者・臨床医にとって病状の把握が容易となり,さらに法曹界・国民にとっても従来の感度,特異度,誤陽性・誤陰性率などの診断精度結果とともに新しい精度管理の指標となるであろう.
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