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今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
著者: 池本敏行1
所属機関: 1大阪医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1595 - P.1599
文献購入ページに移動■MG染色標本でのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)細胞鑑別のポイントは,細胞サイズに加え,核形および核クロマチン構造,細胞質の染色性の観察にある.
■骨髄生検による浸潤検索には,組織診断に加えて免疫組織染色が有効であり,浸潤パターンも観察できる.
■表面免疫グロブリン軽鎖の偏りの検索においては,リンパ組織の表面マーカーや免疫組織染色結果,さらに細胞形態を加味して解析することで検出精度が高まる.
■FISH法でB細胞性リンパ腫細胞の骨髄浸潤を検索するには,IgH遺伝子のスプリットシグナルの検出が有効である.
■骨髄生検による浸潤検索には,組織診断に加えて免疫組織染色が有効であり,浸潤パターンも観察できる.
■表面免疫グロブリン軽鎖の偏りの検索においては,リンパ組織の表面マーカーや免疫組織染色結果,さらに細胞形態を加味して解析することで検出精度が高まる.
■FISH法でB細胞性リンパ腫細胞の骨髄浸潤を検索するには,IgH遺伝子のスプリットシグナルの検出が有効である.
参考文献
1)Rosenwald A, Wright G, Chan WC, et al:The use of molecular profiling to predict survival after chemotherapy for diffuse large-B-cell lymphoma. N Engl J Med 346:1937-1947,2002
2)Hans CP, Weisenburger DD, Greiner TC, et al:Confirmation of the molecular classification of diffuse large B-cell lymphoma by immunohistochemistry using a tissue microarray. Blood 103:275-282,2004
3)Viswanatha D, Foucar K:Hodgkin and non-Hodgkin lymphoma involving bone marrow. Semin Diagn Pathol 20:196-210,2003
4)茅野秀一:白血化mantle cell lymphoma─その鑑別診断,特に悪性リンパ腫の骨髄浸潤の評価を中心に.病理と臨床 23:1124-1125,2005
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