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今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変
リンパ形質細胞性リンパ腫
著者: 常名政弘1 増田亜希子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1607 - P.1610
文献購入ページに移動■細胞の特徴は,小~中型の成熟リンパ球であり,時に形質細胞に分化を示すこともあるが,その他の低悪性度B細胞リンパ腫との細胞形態での鑑別は困難である.
■一方,日常臨床検査,特に血算測定時において,寒冷凝集素症(CAD)にしばしば遭遇する.基礎疾患には,悪性リンパ腫,感染症,自己免疫性疾患などがあり,特にLPLが合併することが多いとされる.
■日常臨床検査において,血算測定時に寒冷凝集を認め,さらにIgM-κ型M蛋白がみられた場合には,その原因として悪性リンパ腫,なかでもLPLを念頭に置いて検査を行う必要があると考える.
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