臨床検査57巻13号

2013年12月発行

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エラーに学ぶ医療安全・12【最終回】

安全な検査を目指して

著者： 河野龍太郎¹ 筑後史子² 田村光子²

所属機関： ¹自治医科大学医学部医療安全学メディカルシミュレーションセンター ²自治医科大学附属病院臨床検査部

ページ範囲：P.1656 - P.1662

はじめに

　1年を通して続けてきた連載も，いよいよ最終回となった．第1回の冒頭で述べたように，この連載では，安全管理への“考え方”を身に付けていただき，読者の皆さんが自分自身の力で，それぞれの問題に対処できるようになることを目標とした．行程を終えてみて，目標は達成できただろうか？

　今回は，連載の内容をおさらいしながら，安全な検査とは何かを考えてみたい．

参考文献

1）Reason J（著），塩見弘（監訳）：組織事故，日科技連出版社，1999

2）河野龍太郎：医療におけるヒューマンエラー，医学書院，2004

3）河野龍太郎（編）：実務入門　ヒューマンエラーを防ぐ技術，日本能率協会マネジメントセンター，2006

4）河野龍太郎：医療安全へのヒューマンファクターズアプローチ─人間中心の医療システムの構築に向けて，日本規格協会，2010