臨床検査57巻2号

2013年02月発行

今月の主題1 血管超音波検査

下肢動脈超音波検査

著者： 久保田義則¹

所属機関： ¹国立循環器病研究センター臨床検査部

ページ範囲：P.136 - P.144

■視診，触診などの理学所見の診方も含めて，疾患診断の特徴を理解したうえで検査に臨む．

■ガイドラインには，吟味された効率良い検査手順が記されているので，原則的に従う．

■装置の能力を引き出す正しい使い方を知らないと，誤診を繰り返す．

■プローブを交換したら，プリセットも変更する．

参考文献

1）西上和宏：下肢動脈 US，血管疾患の診断とモダリティー．Vascular Lab 5（増刊）：181-187，2008

2）貴田岡正史，松尾汎，松村誠，他：超音波による大動脈・末梢動脈病変の標準的評価法（案），超音波医学　39：147-168，2012

3）水田理香，久保田義則，竹下聡，他：下腿動脈血流通過時間による下腿血管病変のスクリーニング，超音波検査技術　34：543-547，2009

4）平井都始子，大石元，吉川公彦，他：各血管別の正常像及び画像のみかた　四肢動脈．Medical Technology　25：451-470，1997

5）Norgren L, Hiatt WR, Dormandy JA, et al：Inter-Society Consensus for Management of peripheral Arterial Disease (TASCII). J Vasc Surg　45 (Suppl)：S5-S67，2007