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今月の主題1 血管超音波検査
アンケート調査からみた頸動脈超音波検査の現状
著者: 小谷敦志1
所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.156 - P.161
文献購入ページに移動■65%以上の施設で,最大IMT,プラーク厚計測,プラーク表面・内部性状,総頸動脈血流速度,内頸動脈血流速度,椎骨動脈血流速度などが必須と考えられていた.
■最大IMTと平均IMTの計測法は,日本超音波医学会の計測法を採用している施設が大半だった.
■プラーク表面の潰瘍は,日本超音波医学会の基準を用いる施設が多かった.
■最も重視する内頸動脈狭窄評価法として収縮期最大血流速度による血流評価が約半数を占めた.
■最大IMTと平均IMTの計測法は,日本超音波医学会の計測法を採用している施設が大半だった.
■プラーク表面の潰瘍は,日本超音波医学会の基準を用いる施設が多かった.
■最も重視する内頸動脈狭窄評価法として収縮期最大血流速度による血流評価が約半数を占めた.
参考文献
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5)日本超音波医学用語・診断基準委員会:超音波による頸動脈病変の標準的評価法(案).Jpn J Med Ultrasonics 35:202-218,2008
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