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幹細胞を用いたステロイドホルモン産生細胞作製と再生医療への可能性
著者: 矢澤隆志1 宮本薫1
所属機関: 1福井大学医学部医学科生命情報医科学講座分子生体情報学領域
ページ範囲:P.234 - P.234
文献購入ページに移動まず幹細胞は,どんな細胞にも分化する全能性を有する胚性幹細胞(embryonic stem cell;ES細胞)と,組織から採取できるが,分化能が限定的である成体幹細胞に大きく分けられる.ES細胞からステロイドホルモン産生細胞を誘導する実験は先行報告があったのだが,自律的なホルモン産生ができない不完全な状態であるうえ,再現性も悪いという結果であった.そこで当研究室は,ステロイドホルモン産生細胞と同様に中胚葉由来と考えられる骨髄由来の間葉系幹細胞に目をつけた.この細胞は成人から穿刺によって採取することができるだけでなく,胎盤や臍帯血などにも含まれる.
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