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書評 新臨床栄養学 第2版 フリーアクセス
著者: 小越章平1
所属機関: 1高知医大
ページ範囲:P.451 - P.451
文献購入ページに移動初版は紹介するまでもなく,故岡田正先生の孤軍奮闘の力作であり,当時は少なかった医家向けのスタンダードを目指したテキストで,かなり画期的と言えるものであった.栄養学にとってのこの30年は,高カロリー輸液,そして経腸栄養は成分栄養法を中心として方法論はもとより,その臨床効果は「抗生物質に並ぶ20世紀最高の治療手段」といわれ,重症患者の管理には不可欠のものとなった時代である.今から振り返って,当初臨床栄養学の全般を網羅するこのような教科書を完成させたのは,全く岡田先生の情熱のほかの何ものでもないと感心させられる.
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