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今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
生殖細胞系列遺伝子検査(遺伝学的検査)
著者: 大林光念1 安東由喜雄2
所属機関: 1熊本大学医学部附属病院中央検査部アミロイドーシス診療体制構築事業 2熊本大学大学院生命科学研究部神経内科学分野
ページ範囲:P.738 - P.743
文献購入ページに移動■本検査では,“次世代に伝わる個人の遺伝情報”を扱うことから,その適用には特別な配慮をもち,より厳重な遺伝情報の保護と管理が必要である.また,“検出感度より特異性,正確さ”に重きが置かれる検査であることもその特徴の1つである.
■“次世代に伝わる個人の遺伝情報”を扱うという本質に加え,稀少疾患が多く,その“ニーズに多様性がある”こと,あるいは“コントロール物質の調達が難しい”ことを考えると,遺伝学的検査の標準化に向けた課題は多い.しかし,検体の採取をはじめ,DNAの抽出法やPCR法,あるいはシークエンス技術など,比較的汎用されている技術を基盤にして,遺伝学的検査の標準化を続けていく必要がある.
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