文献詳細
今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
文献概要
■日常診療および健診などで用いるHbA1cは,従来のJDS値から日常診療の場で国際的に用いているNGSP値に移行した.
■NGSP値は,NGSP認証を受けた日常検査用の測定システムを用い,これらの測定システムについての技能試験が毎年実施される.
■日常検査に用いるNGSP値の校正基準は,新ロットのJCCRM 411-3(JDS Lot 5)が設定され,国際的に用いることができる.
■日常検査に用いるGLU値の校正基準は,JCCRM 521である.
■NGSP値は,NGSP認証を受けた日常検査用の測定システムを用い,これらの測定システムについての技能試験が毎年実施される.
■日常検査に用いるNGSP値の校正基準は,新ロットのJCCRM 411-3(JDS Lot 5)が設定され,国際的に用いることができる.
■日常検査に用いるGLU値の校正基準は,JCCRM 521である.
参考文献
1)糖尿病関連検査の標準化に関する検討委員会:日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針,日本糖尿病学会,2012(http://www.jds.or.jp/uploads/photos/947.pdf)
2)日本糖尿病学会:平成25年度以降におけるHbA1c国際標準化の運用計画,2012(http://www.jds.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/connectors/php/transfer.php?file=/uid000025_48624131635F32303132313032342E706466)
3)武井泉,岡橋美貴子,桑克彦,他:HbA1c測定のためのJSCC/JDS基準操作手順書.臨床化学 38:163-176,2009
4)清野裕,南條輝志男,田嶼尚子,他:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告.糖尿病 53:450-467,2010
5)桑克彦:HbA1c値の全国サーベイランス.内分泌・糖尿病・代謝内科 32:53-62,2011
6)田中治彦,植木浩二郎:日本糖尿病学会のHbA1cの対応と今後の動向.月刊糖尿病 4:16-21,2012
7)梅本雅夫:NGSP認証とラボラトリーネットワーク.月刊糖尿病 4:22-27,2012
8)武井泉,梅本雅夫,桑克彦,他:HbA1c測定のためのレファレンスラボラトリーおよび糖尿病関連指標標準化維持管理システムのための運用指針.臨床化学 38:152-162,2009
9)武井泉,桑克彦,梅本雅夫,他:HbA1c測定におけるIFCC値併記に関する指針.臨床化学 37:393-409,2008
10)検査医学標準物質機構:HbA1c測定用一次実試料標準物質JCCRM 411-3(JDS Lot 5)認証書,MRE4-131(R2),2013
11)桑克彦:臨床化学検査の測定体系.日本臨床検査自動化学会会誌 34(Suppl 1):11-37,2009
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