文献詳細
今月の特集2 輸血関連副作用
文献概要
■溶血性輸血副作用(HTR)とは,赤血球輸血後に患者体内での免疫学的機序により引き起こされる溶血反応の総称である.
■HTRは,ABO不適合輸血により輸血後24時間以内に生じる急性溶血性輸血副作用(AHTR)と,不規則抗体の二次免疫応答により輸血後24時間以降に生じる遅発性溶血性輸血副作用(DHTR)とに大別される.
■輸血に関連した有害事象のうちでインシデントとニアミスの結果起こるHTRを防止する必要がある.
■HTRは,ABO不適合輸血により輸血後24時間以内に生じる急性溶血性輸血副作用(AHTR)と,不規則抗体の二次免疫応答により輸血後24時間以降に生じる遅発性溶血性輸血副作用(DHTR)とに大別される.
■輸血に関連した有害事象のうちでインシデントとニアミスの結果起こるHTRを防止する必要がある.
参考文献
1)前田平生,遠山博:輸血の副作用・合併症.輸血学,改訂第3版(遠山博編),中外医学社,pp530-587,2004
2)日本輸血・細胞治療学会 輸血療法委員会,厚生労働省科学研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業:輸血副作用対応ガイドVersion 1.0(藤井康彦,髙本滋編),2011(http://www.jstmct.or.jp/jstmct/MedicalInfo/RefReference.aspx?ID=19)(2013年4月現在)
3)面川進:副作用への対応,予防策.実践・輸血マニュアル―自己血輸血から輸血療法全般の理解を求めて(脇本信博編),医薬ジャーナル社,pp52-55,2012
4)日本臨床衛生検査技師会「新輸血検査の実際」編集部会:直接抗グロブリン試験陽性.新輸血検査法の実際 初版,日本臨床衛生検査技師会,95-101,2008
5)日本臨床衛生検査技師会「新輸血検査の実際」編集部会:抗体解離試験.新輸血検査法の実際 初版,日本臨床衛生検査技師会,136-141,2008
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