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文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻8号

2013年08月発行

文献概要

短報

化学療法中にCK-MBが高値を示した子宮体部癌肉腫の一例

著者: 鯉渕晴美1 簗瀬直穂美2 小谷和彦1 山田俊幸1

所属機関: 1自治医科大学医学部臨床検査医学 2自治医科大学附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.947 - P.949

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 子宮体部癌肉腫患者の化学療法2クール目にCK(creatine kinase)-MBが45.8%と異常に高い割合を占めた.心電図など精査を施行したが,急性心筋梗塞をはじめとする心筋傷害は否定的であった.肉腫部位の病理所見と過去の文献から,このCK-MBは子宮体部癌肉腫由来のものと推察した.

参考文献

1)河合忠:クレアチンキナーゼ(CK)と心筋マーカー.異常値のでるメカニズム 第6版(河合忠,屋形稔,伊藤喜久,他編),医学書院,pp253-257,2013
2)庄司進一:クレアチンキナーゼ(CK),CK-MB,CK-MM.日本臨牀 67(増刊):367-372,2009
3)澤部祥子,原和子,前川真人:横紋筋肉腫におけるクレアチンキナーゼーMBの高値例.臨床病理 47:1079-1082,1999
4)Hickman PE, Messina S, Trotter JM, et al:High creatine kinase MB isoenzyme activity associated with a rhabdomyosarcoma. Clin Chem 29:1549-1550,1983
5)de Jong AS, van Kessel-van Vark M, Albus-Lutter CE, et al:Creatine kinase subunits M and B as markers in the diagnosis of poorly differentiated rhabdomyosarcomas in children. Hum Pathol 16:924-928,1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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