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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻1号

2014年01月発行

文献概要

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査

神経・筋領域

著者: 大林光念1

所属機関: 1熊本大学医学部附属病院 中央検査部アミロイドーシス診療体制構築事業

ページ範囲:P.61 - P.65

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●Parkinson病患者に対する各種臨床検査は,主として予後に影響を与える因子についての評価,治療薬の効果,副作用出現の事前予測,治療薬継続の可否や用量増減の判定を目的に施行される.

●てんかん患者に対する臨床検査は,主として診断のための脳波検査,抗てんかん薬投与量の確認や服薬状況の確認,副作用予防のための薬物血中濃度測定および副作用評価のための各種血液生化学検査が挙げられる.

●脳血管障害は,病型によって治療方法,再発予防方法が異なることから,さまざまな臨床検査を駆使してその診断,フォローにあたる必要がある.

●多発性硬化症の診断に用いられる補助的検査は,脳・脊髄MRI検査に加え,オリゴクローナルIgGバンドやIgGインデックスを含む脳脊髄液検査がある.また,視神経と脊髄を選択的に侵す視神経脊髄炎(NMO)が疑われる症例では,抗アクアポリン4抗体を測定する必要がある.

参考文献

1)「パーキンソン病治療ガイドライン」作成委員会(編):パーキンソン病治療ガイドライン2011(日本神経学会監修),医学書院,2011
2)「てんかん治療ガイドライン」作成委員会(編):てんかん治療ガイドライン2010(日本神経学会監修),医学書院,2010
3)篠原幸人,小川彰,鈴木則宏,他:脳卒中治療ガイドライン2009,協和企画,2009
4)「認知症疾患治療ガイドライン」作成合同委員会(編):認知症疾患治療ガイドライン2010(日本神経学会監修),医学書院,2010
5)多発性硬化症治療ガイドライン作成委員会(編):多発性硬化症治療ガイドライン2010(日本神経学会,日本神経免疫学会,日本神経治療学会監修),医学書院,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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