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今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ
輸入感染症としての真菌症
著者: 亀井克彦1 渡辺哲1
所属機関: 1千葉大学真菌医学研究センター 臨床感染症分野
ページ範囲:P.111 - P.116
文献購入ページに移動●輸入真菌症は真菌症のなかでも感染力・病原性とも抜群に高く,特殊な疾患という認識が必要である.
●原因菌の多くはコロニーを見ただけでは一般の真菌と鑑別が困難なことから培養による感染事故が多く,培養に頼らない診断手順をまず考える必要がある.
●疾患に関する知識に加えて,流行地への旅行歴の綿密な確認と診療科-検査部の緻密な連絡が大切である.
●原因菌の多くはコロニーを見ただけでは一般の真菌と鑑別が困難なことから培養による感染事故が多く,培養に頼らない診断手順をまず考える必要がある.
●疾患に関する知識に加えて,流行地への旅行歴の綿密な確認と診療科-検査部の緻密な連絡が大切である.
参考文献
1)Kamei K, Sano A, Kikuchi K, et al:The trend of imported mycoses in Japan. J Infect Chemother 9:16-20,2003
2)亀井克彦,渋谷和俊,宮崎義継:輸入真菌症の診断・治療指針,協和企画,2011.
3)Kikuchi K, Sugita T, Makimura K, et al:Is Histoplasma capsulatum a native inhabitant of Japan? Microbiol Immunol 52:455-459,2008
4)Hage CA, Davis TE, Fuller D, et al:Diagnosis of histoplasmosis by antigen detection in BAL fluid. Chest 137:623-628,2010
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6)吉村幸浩,立川夏夫,大澤孝行,他:重度の副腎機能不全を伴ったパラコクシジオイデス症の1例.感染症学雑誌 86:291-294,2012
7)de Camargo ZP:Serology of paracoccidioidomycosis. Mycopathologia 165:289-302,2008
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