文献詳細
文献概要
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書評 がん哲学外来コーディネーター
著者: 杉山徹1
所属機関: 1岩手医科大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.74 - P.74
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優しいがん医療(患者中心のがん医療)に必要なことは何でしょうか?
患者はチームの一員であり,医療チームと患者は対等な関係です(パートナーシップの確立).この理解が共有できないと,患者中心の医療を目指すチーム医療は機能しません.チーム医療は仲良し医療ではなく,患者が参加しないと何も進歩しません.患者は医療を知り,エビデンスを創るということも理解してほしいと考えます.
しかし,樋野興夫先生が序でお書きになっておられるように,「がん」と診断・告知された時から患者は大きな壁のなかに囲まれてしまう.「がん」という言葉で多くの患者はまず死を意識する.患者はどこの病院でどんな治療を受けるのか,同時にどこに行けば情報が得られるのか,大きな悩みとなります.がん対策推進基本計画が制定され,拠点病院ではがん相談支援室が設置され,種々の事務的な情報提供が可能となっていますが,そこに行きつけない患者もいます.溢れるインターネット情報で混乱する患者もいます.
優しいがん医療(患者中心のがん医療)に必要なことは何でしょうか?
患者はチームの一員であり,医療チームと患者は対等な関係です(パートナーシップの確立).この理解が共有できないと,患者中心の医療を目指すチーム医療は機能しません.チーム医療は仲良し医療ではなく,患者が参加しないと何も進歩しません.患者は医療を知り,エビデンスを創るということも理解してほしいと考えます.
しかし,樋野興夫先生が序でお書きになっておられるように,「がん」と診断・告知された時から患者は大きな壁のなかに囲まれてしまう.「がん」という言葉で多くの患者はまず死を意識する.患者はどこの病院でどんな治療を受けるのか,同時にどこに行けば情報が得られるのか,大きな悩みとなります.がん対策推進基本計画が制定され,拠点病院ではがん相談支援室が設置され,種々の事務的な情報提供が可能となっていますが,そこに行きつけない患者もいます.溢れるインターネット情報で混乱する患者もいます.
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