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今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
扉
著者: 山内一由
所属機関:
ページ範囲:P.149 - P.149
文献購入ページに移動 科学的根拠に基づく医療の遂行には,臨床検査の標準化が不可欠です.ご存じのように,臨床検査の標準化活動のなかで最も進展した領域が臨床化学であり,臨床化学における活動が契機となり,あるいは模範となり,ほかの領域でも標準化の推進に取り組む機運が高まってきました.2012年には日本臨床化学会より標準化の集大成として「勧告法総集編2012年版」が出版されるに至りました.まさに,臨床化学領域における標準化のバイブルといえる1冊です.その厚みからも,標準化に心血を注いでこられた先達の情熱と苦労が伝わってきます.
本特集では,標準化に尽力されてきたエキスパートの方々に,あらためて各JSCC勧告法が抱えている分析学的,臨床的な問題点を掘り起こしていただき,諸外国における標準化活動の動向を踏まえ,グローバルハーモナイゼーションという観点から,勧告法の今後を展望していただきました.先達が築いた勧告法を単に正確に伝承するだけではく,さらに磨き上げていくことが,生体成分を分析するプロにとっての重要な使命と考えるからです.
本特集では,標準化に尽力されてきたエキスパートの方々に,あらためて各JSCC勧告法が抱えている分析学的,臨床的な問題点を掘り起こしていただき,諸外国における標準化活動の動向を踏まえ,グローバルハーモナイゼーションという観点から,勧告法の今後を展望していただきました.先達が築いた勧告法を単に正確に伝承するだけではく,さらに磨き上げていくことが,生体成分を分析するプロにとっての重要な使命と考えるからです.
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